わたしは、11月に心のバリアフリー推進委員の研修を受けました。
内容は、講師の方のお話をお聞きするものでしたが、話の内容で、共感できたり新しい発見がありました。
まず、わたしが再確認することができたのは、周りを変えようとするのは大変だが、自分を変えることは簡単だということでした。これは、障害に関係なくできることです。例えば、車椅子利用者が階段を登れないからエレベータをつけてくださいとお願いしても、莫大なお金がかかることなので、すぐにできることではありません。これが周りを変えるのは大変だということです。
しかし、障害があると、自分を変えようとしてもそうは問屋が下さないことだってあります。
先ほどの例えで言えば、自分を変えようという話になると歩いて階段を登るという選択肢が出てきますが、歩けない方の場合は不可能になります。
このように自分が無理のない範囲でどのように変えることができるかを考えるのも必要なのだと再確認することができました。しかし、できないことはどう頑張ってもできないので、周りにお願いする必要も出てきます。その時は、お願いすることも必要です。
もう一つ感じたことは、健常者と障害者との壁は障害の有無以外にもあるということです。障害の有無が壁になることは当然ですが、特に視覚障害者は兎に角引きこもりがちになります。引きこもっていては、視覚障害者とはどのようなものかを知る人は増えません。とはいえ知ってもらったから何をするというものでもないのですが、知ってもらっていることは安心材料の一つになると思います。そして、先ほど書いた壁が心のバリアになるのだと思います。
わたしは視覚に障害があります。視覚に関係なく私たち障害がある者たちがもっとアクティブに社会や地域活動に参加していくことで、心のバリアというものは無くなっていくと思います。
長くなりましたが、わたしは心のバリアフリー推進委員として自分ができる自分の変え方や心のバリアの取り除き方を考えながら生きて行きたいと思います。
執筆 Mr.I
Comments