体験レポート
"みんなでおしゃべりあーと鑑賞ワークショップ”
私は、目が見えなくなり約20年、普段、美術館で作品を鑑賞する際には、1~2名程度の知人と一緒に作品を鑑賞しています。
しかし今回は、目の見える見えない人たちが複数人で一緒にあ~と鑑賞を行なうというお話を聞き⁽一体、それはどいうこと?₎と、と思いながら参加しました。
実際に鑑賞ワークショップに参加してみると、参加者一人一人の⁽見えている事、見えていないこと、分からないこと₎について語りました。
同じ作品を見ているにもかかわらず、その場にいる人にしかあじあウことのできない、それぞれの"違い”を知り、受け入れるというライブ感もまた、新しい感覚でした。
私も以前は見えていたので、見えているとあまり意識をせずに様々な世界を見ていると思います。
しかし今回のワークショップでは、複数の様々な人の視点を聞くことで、自分自身も豊かになれるような気がしました。
対話型の鑑賞スタイル、意味の深いワークショップだと思います。
目の見える見えない人が、同じ見えないこと分からないことについて話を聞くという行為は、見える人は作品を見たからこそ、見えない分からないことが生まれもやもや感が生まれると思うんですね。
出も見えない私たちは、音として聴こえたことから、一度、頭で咀嚼し、そこからイメージを膨らませもやもや感が生まれてくると思うんですね。
個のもやもや感の生まれ方が同じ作品を見ているはずなのに違うんですよね。
そして、個のもやもや感を、見えている人はもう一度作品を見返すことで、もやもや感が薄れていき見えている事に代わっていきもやもや感が薄れると思うんです。
でも目の見えない人たちって、個のもやもや感をうまく咀嚼できないために、最後までもやもや感だけが残ってしまい、すごく疲れたというもやもや疲労感だけが残ってしまうのではないのかなーとも思ってしまいましたね。
では、このもやもや疲労感を少しでも排除するには、別の見方で作品を鑑賞していけば、目が見えない人たちも、最後には、見える人たちと同じ、それに近い終わり方ができるのではないかと思います。
あ~と鑑賞ワークショップの様子は、下記アドレスよりご覧になれます。
よかったら、見てくださいね。↓
https://www.youtube.com/watch?v=XnsBDfSDNGA
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